大人が知能検査を受けるには|WAISの受け方・費用
「自分のIQや得意・不得意を、正式に知りたい」「発達の特性が気になる」——そう思っても、大人はどこで知能検査を受ければいいのか、意外とわかりにくいものです。
結論から言うと、大人が正式な知能検査(WAIS)を受けるには、精神科や心療内科を受診し、医師の判断のうえで予約するのが基本の流れです。費用は、診断上必要と認められれば保険適用で数千円ほど、自分の希望だけで受ける場合は自費で1〜5万円ほどが目安です。この記事では、受け方の流れ・何科にかかるか・費用・所要時間までを整理します。
大人の知能検査「WAIS」とは
WAIS(ウェクスラー成人知能検査)は、16歳以上の大人を対象にした、世界で最も広く使われている知能検査です。全体的な知能を示すIQに加えて、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリ・処理速度の指標から、能力の得意・不得意を詳しく調べられます。
自宅で手軽にできるオンラインテストとは違い、臨床心理士や公認心理師が対面で実施する、精度の高い検査です。その分、受けるには手順があります。
あなたのIQ、今すぐ測定してみませんか?
数分のテストで、あなたの知的ポテンシャルを診断します。
どこで受けられる?何科にかかる?
大人の知能検査は、主に次のような場所で受けられます。
| 場所 | 特徴 |
|---|---|
| 精神科・心療内科 | 最も一般的。診断につなげられる |
| 発達障害者支援センター | 相談から検査まで対応 |
| 民間のカウンセリングルーム | 医療機関を通さず受けられる |
病院で受ける場合、受診する科は精神科または心療内科です。「自分のIQを知りたい」という動機であっても、まずはこれらの科に相談するところから始まります。
受けるまでの流れ
一般的には、次のステップで進みます。
- 精神科・心療内科を予約して受診する。 気になっていること(発達の特性、困りごとなど)を相談します。
- 医師が検査の必要性を判断する。 必要と判断されれば、知能検査の予約をとります。
- 検査を受ける。 臨床心理士などが対面で実施します。所要時間は2〜3時間です。
- 後日、結果のフィードバックを受ける。 数値とその意味、生活への活かし方を説明してもらいます。
なお、検査の予約は数週間〜数ヶ月待ちになることも珍しくありません。早めに問い合わせておくと安心です。
費用:保険適用と自費の違い
費用は、「なぜ受けるか」によって大きく変わります。
| 受け方 | 費用の目安 |
|---|---|
| 保険適用(医師が診断上必要と判断) | 数千円〜1万円前後(自己負担分) |
| 自由診療(自分の希望で受ける) | 1〜5万円前後 |
ポイントは、医師が診断のために必要と判断した場合は保険が使えることです。一方、「特に困りごとはないが、純粋にIQを知りたい」という理由だと自由診療になり、全額自己負担になります。実際の金額は機関によって差があるため、予約時に確認しましょう。
「ただIQを知りたいだけ」でも受けられる?
受けること自体は可能ですが、自費で1〜5万円、時間も2〜3時間かかります。まずは自分のだいたいの傾向を知りたいという段階なら、正式なWAISはややオーバースペックかもしれません。
その場合は、統計基準にもとづくオンラインのIQテストで大まかな位置をつかみ、気になる点があれば専門機関でWAISを検討する、という順番が現実的です。
あなたのIQ、今すぐ測定してみませんか?
数分のテストで、あなたの知的ポテンシャルを診断します。
受ける前に知っておきたいこと
- 知能検査は「頭の良し悪しの順位づけ」ではなく、自分の得意・不得意を理解して、生活や仕事に活かすためのものです。
- 発達障害(ADHDやASD)の相談・診断の一環として受けることも多く、その場合は保険適用になりやすいです。
- 結果は数値だけでなく、指標ごとの凸凹をどう読むかが大切です。結果の見方は別の記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 大人が正式な知能検査(WAIS)を受けるには、精神科・心療内科を受診し、医師の判断で予約するのが基本。
- 受けられる場所は、精神科・心療内科、発達障害者支援センター、民間のカウンセリングルームなど。
- 費用は、保険適用なら数千円〜1万円前後、自費なら1〜5万円前後。所要時間は2〜3時間。
- 予約は数週間〜数ヶ月待ちのことも。早めの問い合わせを。
- 「まず傾向を知りたい」だけなら、オンラインのIQテストで目安をつかむ方法もある。
よくある質問
Q: 大人はどこで知能検査を受けられますか?
A: 精神科・心療内科、発達障害者支援センター、民間のカウンセリングルームなどです。 病院で受ける場合は、精神科または心療内科を受診します。
Q: 何科を受診すればいいですか?
A: 精神科または心療内科です。 まずは気になっていることを相談し、医師が検査の必要性を判断します。
Q: 費用はいくらですか?
A: 保険適用なら数千円〜1万円前後、自費なら1〜5万円前後が目安です。 医師が診断上必要と判断した場合は保険が使えます。
Q: 検査にはどれくらい時間がかかりますか?
A: 所要時間は2〜3時間です。 予約から実施まで、数週間〜数ヶ月待つこともあります。
参考文献
- American Psychological Association — Testing and assessment
- American Psychological Association — Intelligence
最終更新日:2026年7月13日
✨関連記事
WAISとWISCの違い|大人と子どもどっちを受ける?
WAISとWISCの違いを解説。両者は同じウェクスラー式の知能検査で、測る指標も似ていますが、対象年齢が異なります。WAISは16歳以上の大人、WISCは子ども向け。どちらを受けるべきか、年齢を基準にやさしく整理します。
田中ビネーはIQが高く出る?WISCとの違いと数値の差
田中ビネーはIQが高く出るのか。子どもの場合、WISCよりIQが10〜20点ほど高く出ることが多いのは事実です。計算方法と日本人向けの設計が理由。ただし優劣ではありません。両検査の違いと数値差の見方を、やさしく解説します。
新版K式発達検査とは|内容・対象年齢・結果の見方
新版K式発達検査とは何かを、やさしく解説。0歳から成人まで受けられ、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の3領域から発達の状態を見ます。発達指数(DQ)の意味や結果の受け止め方まで、保護者の目線で整理します。