WAISの結果を教えてくれないのはなぜ?もらう方法
「せっかくWAIS検査を受けたのに、IQの数値を教えてもらえなかった」「結果の紙をくれないのはなぜ?」——そう戸惑う人は少なくありません。
先に結論を言うと、検査結果を必ず本人に渡さなければならない、という決まりはありません。数値だけが独り歩きしないようにという配慮や、検査の信頼性を守る事情があるためです。ただし、きちんと頼めば結果を受け取る方法はあります。この記事では、教えてもらえない理由と、結果をもらうための具体的な方法を整理します。
なぜ結果を教えてもらえないのか
検査結果は、診断書と同じ扱いです。病院やクリニックでは、数値そのものをもらえないことも珍しくありません。主な理由は2つです。
- 検査の信頼性を守るため:検査用紙や詳しいデータが広く出回ると、問題の中身が知られ、検査の公平性が損なわれます。そのため、用紙や詳細資料の持ち帰りは制限されています。
- 数値の独り歩きを防ぐため:IQの数値は自己認識に強く影響します。ある指標が低いことをそのまま受け取ると、「自分は能力が低い」という誤った自己評価につながりかねません。だからこそ、専門家の解釈とセットで伝えることが前提になっています。
つまり「教えない」のは意地悪ではなく、数字だけが一人歩きしないための配慮なのです。
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結果をもらう方法
きちんと手順を踏めば、結果を受け取ることはできます。
- 受ける前に確認する:検査前に「結果の数値は教えてもらえますか?」「報告書はもらえますか?」と聞いておく。これが一番確実です。
- 検査報告書を書面で依頼する:所見をまとめた報告書を有料(おおむね3,000〜5,000円)で出してもらえる場合があります。
- フィードバック面談を求める:検査後(多くは約1か月後)に、臨床心理士などが結果を説明する面談を設定してもらう。
- 主治医に相談する:診療の中で、結果をどこまで共有できるか相談する。
- 開示を明記している機関を選ぶ:はじめから「結果を書面でお渡しします」とうたっている相談機関を選ぶ。
フィードバック面談で何が聞けるのか
じつは、数値そのものより価値があるのがフィードバック面談です。単に「IQは◯◯です」で終わらず、次のような話が聞けます。
- あなたはこういう力が強く、こういう力は苦手な傾向がある
- その凸凹が、日常や仕事のどんな場面で影響しそうか
- どう工夫すれば、苦手をカバーできるか
数字だけを受け取るより、この「解釈と活かし方」を持ち帰るほうが、ずっと役に立ちます。
数値だけを求めないほうがいい理由
「とにかくIQの数字だけ知りたい」という気持ちは分かります。ですが、指標間に差がある場合、全体のIQという一つの数字は実態を表しにくく、数字だけを見ると誤解を生みます。せっかく受けるなら、数値+解釈をセットで受け取るのが、自分を正しく理解する近道です。
「まず数字の目安だけ知りたい」なら
正式なWAISのフィードバックを待つ前に、ざっくりした目安だけ先に知りたい、ということもあるでしょう。その場合は、統計基準にもとづくオンラインのIQテストで、おおよその位置をつかんでおく方法もあります。あくまで目安ですが、専門機関での検査を検討するきっかけにはなります。
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まとめ
- WAISの結果を必ず本人に渡す決まりはない。病院では数値をもらえないことも多い。
- 理由は、検査の信頼性を守るためと、数値の独り歩きを防ぐため(専門家の解釈が前提)。
- もらう方法は、事前に確認する・書面の報告書を依頼する(3,000〜5,000円程度)・フィードバック面談を求める・主治医に相談する・開示を明記した機関を選ぶ。
- 数値だけより、傾向と活かし方を聞けるフィードバック面談のほうが役に立つ。
よくある質問
Q: WAISの結果を教えてもらえないのはなぜですか?
A: 結果を必ず渡す決まりがなく、数値の独り歩きや検査の信頼性への配慮があるためです。 意地悪ではなく、専門家の解釈とセットで伝えるという方針によるものです。
Q: 結果をもらうにはどうすればいいですか?
A: 受ける前に確認し、書面の報告書やフィードバック面談を依頼するのが確実です。 開示を明記している相談機関を選ぶ方法もあります。
Q: 報告書は有料ですか?
A: 有料のことが多く、おおむね3,000〜5,000円程度が目安です。 金額は機関によって異なるため、事前に確認してください。
Q: 数値だけ知れば十分ですか?
A: 数値だけより、解釈とセットで受け取るのがおすすめです。 指標に差がある場合、全体のIQだけでは実態が見えにくく、誤解のもとになります。
参考文献
- American Psychological Association — Testing and assessment
- American Psychological Association — Understanding psychological testing and assessment
最終更新日:2026年7月13日
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