WISCの問題例と下位検査一覧|IVとVの中身
「WISCってどんな問題が出るの?」「子どもが受ける前に、中身を知っておきたい」——そう思う保護者は多いはずです。
WISCは、いくつもの下位検査を組み合わせて子どもの知能を測ります。WISC-IVは全15項目・4指標、最新のWISC-Vは全16項目・5指標で構成されます。積木模様・類似・行列推理・数唱・符号など、それぞれが違う力を測ります。この記事では、各下位検査がどんな課題かを一覧で紹介します。なお、実際の問題は検査の信頼性を守るため公開されていません。ここでは課題の「タイプ」をお伝えします。
WISCの下位検査の構成
WISC-IVとWISC-Vでは、下位検査の数と指標が少し変わります。
| WISC-IV | WISC-V | |
|---|---|---|
| 下位検査 | 全15項目(基本10+補助5) | 全16項目(基本10+補助6) |
| 指標 | 4つ | 5つ |
WISC-Vでは、IVの「知覚推理」が「視空間」と「流動性推理」に分かれ、指標が5つになりました。基本の10項目を実施すると、全検査IQと各指標が算出されます。
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言語理解(VCI)の下位検査
言葉を使って考える力を測るグループです。
| 下位検査 | 課題のタイプ |
|---|---|
| 類似 | 2つの言葉が「どう似ているか」を答える |
| 単語 | 示された言葉の意味を説明する |
| 理解 | 社会的なルールや状況の理由を説明する |
| 知識(補助) | 一般的な知識に関する質問に答える |
見て考える力(知覚推理・視空間・流動性推理)の下位検査
言葉を使わず、目で見て推理する力を測るグループです。WISC-IVでは「知覚推理」、WISC-Vでは「視空間」と「流動性推理」に分かれます。
| 下位検査 | 課題のタイプ |
|---|---|
| 積木模様 | 色分けされた積木で、見本と同じ模様を作る |
| 行列推理 | 図形の並びの規則を見つけ、空欄に入る図を選ぶ |
| パズル | 完成図に合うパーツの組み合わせを選ぶ(WISC-V) |
| バランス | 天秤がつり合うように重さを推理する(WISC-V) |
| 絵の概念 | 共通点のある絵を選ぶ(WISC-IV) |
積木模様は、非言語の知能を測るコース立方体組み合わせテストとよく似た課題です。
ワーキングメモリ(WMI)の下位検査
情報を一時的に覚えて操作する力を測るグループです。
| 下位検査 | 課題のタイプ |
|---|---|
| 数唱 | 読み上げられた数字を、順番どおり/逆順に言う |
| 語音整列 | 数字と文字の並びを、決めた順に並べ替える |
| 絵のスパン | 見た絵を、順番どおりに覚えて選ぶ(WISC-V) |
処理速度(PSI)の下位検査
単純な作業を、素早く正確にこなす力を測るグループです。
| 下位検査 | 課題のタイプ |
|---|---|
| 符号 | 記号を、見本を見ながら書き写す |
| 記号探し | 見本の記号が、並んだ記号の中にあるかを探す |
| 絵の抹消(補助) | 並んだ絵の中から、指定した絵に印をつける |
実際の問題は公開されていない
「例題を見て練習したい」と思うかもしれませんが、WISCの実際の問題は一般には公開されていません。問題が出回ると、事前に練習した子のスコアが不当に上がり、検査の信頼性が崩れてしまうためです。ネットで「WISCの問題」として出てくるものは本物ではなく、似せたイメージだと考えてください。
「どんな問題か雰囲気を知りたい」なら、統計基準にもとづくオンラインのIQテストで、図形や数列の課題に触れてみるのが手軽です。大人版のWAISの下位検査も、基本的な考え方は共通しています。
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まとめ
- WISC-IVは全15項目(4指標)、WISC-Vは全16項目(5指標)で構成される。
- 言語理解(類似・単語ほか)、見て考える力(積木模様・行列推理ほか)、ワーキングメモリ(数唱ほか)、処理速度(符号・記号探しほか)に分かれる。
- 積木模様は、コース立方体組み合わせテストと似た非言語の課題。
- 実際の問題は非公開。検査の信頼性を守るためで、ネット上の「WISCの問題」は本物ではない。
よくある質問
Q: WISCではどんな問題が出ますか?
A: 言語・非言語の幅広い課題が出ます。 言葉の共通点を答える、積木で模様を作る、図形の規則を選ぶ、数字を覚えて言う、記号を書き写すなど、指標ごとに課題が異なります。
Q: 積木模様とはどんな課題ですか?
A: 色分けされた積木で、見本と同じ模様を作る課題です。 目で見て構成する力を測り、コース立方体組み合わせテストと似ています。
Q: WISCの問題例は見られますか?
A: 実際の問題は公開されていません。 事前練習で検査の信頼性が損なわれるためです。ネット上の「問題例」は本物ではなく、似せたイメージです。
Q: WISC-IVとWISC-Vで項目は違いますか?
A: はい。WISC-IVは15項目・4指標、WISC-Vは16項目・5指標です。 WISC-Vでは知覚推理が「視空間」と「流動性推理」に分かれました。
参考文献
- 日本文化科学社 — WISC知能検査
- American Psychological Association — Testing and assessment
- American Psychological Association — Intelligence
最終更新日:2026年7月13日
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