グッドイナフ人物画知能検査とは|DAMの内容と対象
「子どもが人の絵を描く検査を受けると聞いた。絵を描くだけで知能がわかるの?」——不思議に思う方も多いはずです。
グッドイナフ人物画知能検査(DAM)とは、その名の通り、人の絵を1枚描いてもらい、そこから知能をみる描画式の検査です。言葉をいっさい使わず、5分ほどで終わるため、子どもに負担がかかりません。話すことが難しい子にも実施できるのが特徴です。この記事では、検査の内容・対象・採点の仕組みを整理します。
グッドイナフ人物画知能検査とは
この検査は、アメリカの心理学者グッドイナフ(F. L. Goodenough)が開発した、描画による知能検査です。1人の人物を描いてもらい、体の各部分がどれだけ描けているか、どう描かれているかから、知的な発達をみます。
言葉での受け答えを必要としないため、話すことが難しい子や、聴覚・言語・情緒面に配慮が必要な子にも使えるのが大きな利点です。
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検査の内容とやり方
やり方はとてもシンプルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課題 | 白紙に鉛筆で「人」の絵を1枚描く |
| 採点 | 目・耳・手と腕の区別・服など、50項目で評価 |
| 所要時間 | 5分ほど(多くの子は短時間で終わる) |
| 使う力 | 概念の理解・観察・構成(非言語) |
たとえば「目がきちんと描かれているか」「手と腕が区別して描かれているか」「服を着ているか」など、あらかじめ決められた基準に沿って、絵のポイントを見ていきます。
わかること:動作性IQ
採点は50項目・満点50点で行い、そこから精神年齢を求めます。精神年齢と実際の年齢(生活年齢)を比べて、IQを算出します。
このIQは、言葉を使わない動作性の知能(動作性IQ)にあたります。言語で考える力は測っていないため、これ一つで総合的な知能がわかるわけではない点に注意してください。
どんな子が対象か
対象年齢は3歳から10歳ごろまでです。10歳を過ぎると、絵に心理状態や個性が反映されるようになり、知能の指標としては使いにくくなるため、この年齢帯が適応とされています。
言葉を使わないという性質から、次のような子にも実施できます。
- 言葉を話すことが難しい子
- 聴覚・言語・情緒面に配慮が必要な子
短時間で負担が少なく、手軽に発達の目安をつかめるスクリーニングとして使われます。
他の非言語検査との違い
言葉を使わずに知能をみる検査には、立方体を並べるコース立方体組み合わせテストや、図形の欠けを選ぶレーヴン色彩マトリックス検査もあります。DAMは「人を描く」という、より年少の子に取り組みやすい課題である点が特徴です。
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まとめ
- グッドイナフ人物画知能検査(DAM)は、人の絵を1枚描いて知能をみる描画式の非言語検査。
- 白紙に人を描き、目・手・服など50項目・満点50点で採点。所要時間は5分ほど。
- 精神年齢と実年齢からIQ(動作性IQ)を算出する。言語の力は測らない。
- 対象は3〜10歳ごろ。言葉を話せない子や、聴覚・言語に配慮が必要な子にも実施できる。
よくある質問
Q: グッドイナフ人物画知能検査とは何ですか?
A: 人の絵を1枚描いて知能をみる、描画式の非言語検査です。 体の各部分がどれだけ描けているかから、知的な発達をみます。言葉を使わず5分ほどで終わります。
Q: どうやって採点するのですか?
A: 目・耳・手と腕の区別・服など、50項目・満点50点で採点します。 そこから精神年齢を求め、実年齢と比べてIQを算出します。
Q: 対象年齢は何歳ですか?
A: 3歳から10歳ごろまでです。 10歳を過ぎると絵に個性が反映され、知能の指標としては使いにくくなるためです。
Q: このIQは総合的な知能ですか?
A: いいえ、言葉を使わない動作性IQです。 言語で考える力は測っていないため、これ一つで総合的な知能がわかるわけではありません。
参考文献
最終更新日:2026年7月13日
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